隣の音鳴り

このブログはギター/ベースの機材について紹介していくブログです。

増川弘明氏の使用アンプ/エフェクターは? 2019 aurora ark編

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今回はBUMP OF CHICKENの増川弘明さんの機材について紹介をしていこうと思います。

BUMP OF CHICKENは2019年にアルバム「aurora arc」をリリースし、
そのアルバムをひっさげ全国ツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark」を行っています。
(私も見てきました。感想はまたいずれ)

知っている人は知っているでしょうが、最近はBUMPの足元はほぼほぼFree The Toneで
まとめられています。Free The Tone のサイトにも機材が載っています。
「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark」増川弘明氏の機材紹介|News ニュース|Free The Tone


さて機材を見ていきましょう。
ちなみに同ツアーでの藤原基央氏の機材についてはこちら。
www.tonari-otonari.com

アンプ

まずはアンプから見ていきましょう。

HUGHES&KETTNER / TRIAMP Mark3


The Hughes & Kettner TriAmp Mark 3 - In-depth Demo and Tutorial

ギタリストならだれもが知っている青いアンプですね。

このMark3は非常に多機能なアンプとなっています。
クリーン/クランチ/ドライブと3チャンネルついており、それぞれABの違うサウンドがあるので、
実質6チャンネルの音色があります。

さらに、15本のパワーアンプチューブの組み合わせを選択するので、説明書によるとナント
84種類の音色が出ます!
いろんなジャンルにも対応できるアンプというわけですね。

ちなみにキャビネットは同社のTC412 A60を使用しています。
実際のライブでは、Mark3とTC412 A60を2台ずつ鳴らしているようですね。

2014のツアーまではMarkⅡを使っていたようですが、2016以降はMark3のようですね。

頑張ってインスタの画像を見ましたが、細かいセッティングまでは確認できずです。
パワーアンプチューブは1/2、3/4、5/6すべてONかつ、チャンネルは1B / 2A / 3Aを使っているところは
確認できました。

エフェクター

ギター小僧たちが永遠と散財してしまうエフェクター、増川弘明氏は何を使っているのでしょうか。

FREE THE TONE / SILKY COMP (コンプレッサー)

FREE THE TONEのコンプです。

Free The Tone : SILKY COMP compressor

コンプと言えばProvidence「Velvet Comp」が有名ですが、このコンプはそれの原型というような位置づけです。
FREE THE TONEの林氏曰く「何時までも弾いていたくなるコンプ」だそうで、多くのアーティストが愛用していますね。

なぜか2台ありますが、片方はサスティーンが9時もう片方は12時くらいなので、
効き具合によって変えているようですね。

FREE THE TONE / RED JASPER (オーバードライブ)


Free The Tone: RED JASPER Low-Gain OD - Demo and Review

歪量を最大にしても、クランチ程度までしかひずまないです。
これ単体で歪ませるというよりは、アンプの歪に少し足したりといった使い方が多いかと思います。

非常にピッキングに対する追従性が良いので、素晴らしいです。
増川氏はGAINを11時くらいにして使っているみたいですね。

FREE THE TONE / 10 Band EQ PA-1QG (イコライザー)


Free The Tone PA-1QG サウンドチェック

10 Band EQなのですが、実はこれデジタルに見えて「アナログイコライザー」なんです!
中身の音を扱う部分は、昔ながらのアナログ回路で、コントロール部分はMIDIなどから制御できるようにデジタル。
つまり、デジタルとアナログのいいとこどり!

個人的には音の部分はアナログで、コントロール部がデジタルって今の時代にすごくマッチしていると思うので、こういった製品が増えてほしいです。

増川氏は100Hzを少し上げて、2500Hzを少し下げているようですね。
しかし、MIDI制御につながっているので、スイッチ一つで設定が変わってしまうのかもしれません。

FREE THE TONE / TRI AVATAR (コーラス)


TRI AVATAR Stereo/Mono comparison

3相のコーラスが使えるコーラスペダルです。
MIDI制御が可能で4つのプリセットが使用できます。

すごいのが3系統のすべてのDepthを個別調整できることです

これにより、音作りの幅が大きく広がります。
動画見ていただいてもわかると思いますが、音質も申し分なく美しいです。

FREE THE TONE / MB-5 MIDI THRU BOX(MIDI BOX)

これもエフェクターというかは微妙ですが。
MIDIの信号を5系統に並列送信するもののようです。

MIDI機器を複数台直列接続すると、若干の遅延が発生するのですが、それを防ぐことができるようです。
プロ向けといった印象をうけますね。

BOSS MD-500 (モジュレーション)


BOSS MD-500 Modulation - Incredible Songwriting Pedal

ここにきてBOSS製品が来ました。
CHORUS、FLANGER、PHASER、VIBRATO、TREMOLO等のモジュレーション系のマルチペダルです。
非常にディスプレイの可視性もよく、MIDIで操作できるので非常に取り扱いやすいペダルと言えます。

FREE THE TONE / FINAL BOOSTER (ブースター)


Free The Tone : FB-2 FINAL BOOSTER

FB-2というやつですね。
名前の通り、最後につなぐためのブースターですね。
アンプの直前につないで、ドライブ感をあげる役割をします。

素直に音質を変えることなくブーストしてくれます。
特徴としてはエフェクトON時に位相が反転することがありません。
細かい話ですが、位相の反転は音が引っ込みがちになる原因の一つでもあります。

Eventide H9 (モジュレーション)


Eventide H9 Harmonizer Multi-Effect Pedal | Reverb Demo Video

これもモジュレーションペダルです。

特徴としてはBluetoothでスマホと接続できます。
なんと今風でしょう。

増川氏は2台使用しており、それぞれ「DLY」「PITCH」というメモが貼ってあります。
片方は「ディレイ」、片方は「ハーモナイザー」として使用しているのではないでしょうか。

昔のBFLYツアーの時には、eventide pitchfactorなどがボードに入っていましたが、それがH9に置き換えられたイメージですね。

FREE THE TONE FLIGHT TIME FT-1Y (ディレイ)


【Free The Tone】FLIGHT TIME FT-1Y

ディレイです。
これはこの記事の筆者もつかっているのですが、恐ろしく音がクリアで非常に美しいです。

モジュレーション機能も付いているのですが、こちらもかかり方がきれいで使いどころがいっぱいです。

また、なんといってもすごい機能がついてまして。
リアルタイムBPMアナライザー機能です。
この機能はなんと、周りの音を聞いて、BPMの±20%以内なら補正をかけてくれるという機能です。

バンドで多少演奏が走ったりしても、違和感なくディレイを使ったフレーズが弾けるというわけですね。
(普通はタップスイッチ等で曲中に自分で補正しないといけない。)
増川氏はBPM69の8分で設定しているようです。

LINE6 DL4(ディレイ)


Line 6 DL4 Delay Modeler Demo

言わずと知れた多機能ディレイの名作ですね。
今でこそプリセット組んで、ディレイをいろいろ使い分けるのはよくありますが、
発売当初はあまりありませんでした。

増川氏の足元にも結構長いこと置いてあるので、扱いやすさと便利さ、また音のクオリティの高さがうかがえますね。

その他

FREE THE TONE PT-3D & PT-1D(パワーサプライ)

非常にコンパクトですが、独立した出力端子と、安定した電力供給が行えます。
完全独立した端子が2個ついているので、繋ぐエフェクターが増えてもノイズが乗りにくいという特徴があります。

FREE THE TONE / ARC-3 & ARC-53M (スイッチャー)

スイッチャーはFREE THE TONE製のプログラマブルスイッチャーを使っているようです。
メインボードの11台のエフェクターを制御しているようですね。

色に関しては特注のブルーを使っています。

FREE THE TONEの製品はMIDI制御対応のものも多いので、扱いやすそうですね。

FREE THE TONE / JB-82S (ジャンクションボックス)

正確にはエフェクターではないですが、足元機材という意味で。
ジャンクションボックスはボードのIN/OUTを接続するためのボックスですね。

「IN/OUTがまとめられるので、ボード内の配置がスッキリする」
という利点がありますね。

規模の大きなシステムには、必須と言えるでしょう。

FREE THE TONE / CUI-6550STD (シールド)

シールドにいたるまでFree The Toneですね。
Free the Toneのこのケーブルはプロミュージシャン向けにケーブル作製してきた3名の限られたケーブルマイスターによって提供されているようです。
よほどのこだわりを感じますね。

まとめ

さて、ここまで増川弘明氏の使用機材を見てきました。
数は多かったですが、同じものを並べていたりして、曲ごとに分けているようですね。

また歪はペダルではなく、アンプでの音作りがメインなので真似したい人はアンプに注目をしたほうが良いですね。

モジュレーション系や、ディレイ系はマルチで対応してMIDI制御というパターンが多いですね。
ライブでの曲数も20曲近いので、そのように扱うのは至極当然といったところですかね。

やはりリードギターということで、藤原氏より巨大ボードでしたね。
同じツアー時の藤原基央氏の機材はこちら。
www.tonari-otonari.com


以上、参考になれば幸いです。